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えかきのまどや 雑記帳

動物関係,本,映画など 趣味の雑記帳です。

ゴジラとメガゴジラの “ 陽と陰 ”

怪獣 特撮 映画

メカゴジラの逆襲考Ⅱ

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メカゴジラの逆襲では

オープニングで

前作『 ゴジラ対メカゴジラ 』の

両雄の戦闘のシーンを流し

前作との連続性を強調しています。

 

本作では

前作で音楽を担当した

佐藤勝 氏に代わって

前期のゴジラシリーズの音楽を

牽引してきた,伊福部昭

復帰しています。

 

両巨頭の音楽は

それぞれ良さがありますが

 

前作で偽ゴジラからメカゴジラへと

変わる場面や

ビームやミサイルの効果音と

ミックスして流れるBGMなど

テンポの良い佐藤音楽に比べ

 

同じ場面であるはずなのに

BGMを重厚な伊福部音楽に変えると

全く違った作品の印象を受けます。

 

個人的には

メカゴジラに関しては

前作のテンポ良い印象が

残っているので

佐藤音楽の方が好きですが―。

 

監督福田純から

これまた前期のゴジラシリーズを

牽引してきた

“ 無冠の巨匠 ” 本多猪四郎

代わり

作品内容

異端な説を唱えた学者に対する

学会や世間の冷酷な仕打ちへの怨念と

研究を成功させ

それらに復讐せんとする学者の執念

そして

その騒動に巻き込まれた

博士の娘の悲しい生涯を中心とした

ヒューマニズム

テーマにしているため

物語の内容も重々しく

 

前作の

福田監督的な軽快さと明るさ

ありません。

 

なので

ストーリーを考えれば

本作品の場合は

重厚な伊福部音楽の方が

合うのかなと思います。

 

作品の内容

真船信三 博士 について注目すると

真船博士は優秀な科学者で

動物を自由にコントロールする

研究に励んだり

恐龍生存説を唱えるなどしましたが

天才ゆえに異端者扱いされ

15年前に学科を追放されました。

 

でも

真船博士が学会を追放された

決定的理由はなんだったのでしょう。

 

恐龍生存説を唱えたためのようにも

受け取れますが

富田浩太郎 氏扮する

太田 海洋開発研究所所長 が

恐龍を自在にコントロールすることは

考えられないと言うように

 

動物をコントロールするという

発想に対して危険人物を見なしたのか

 

恐龍生存説自体が荒唐無稽であり

いるはずはないとして

マスコミ等からもバッシングを受けた

からなのか。

はっきりしないところです。

 

まあ,物語上でも

コジラやラドンにマンダと

地球の怪獣の存在と

宇宙怪獣のキングギドラの存在まで

確認されているんだから

恐龍生存説を認めないって

いうのもねぇ・・・。

 

現実を考えても

STAP細胞の騒動にしても

科学者というか学会の暗部

みたいなものを感じるし

そのほかの世界でも

異端な説や異端者に対しての

マスコミのバッシングは

半端じゃないですからね。

 

それから

動物をコントロールして

動物兵器にする研究は

イルカや犬,ラクダなどを使って

行われていますし

それと

クローン研究も広い意味で

動物のコントロールですよね

まあこれらは

倫理的な問題も含みますが・・・。

 

話しを映画に戻して

恐龍をコントロールする

研究自体を抹殺しようとしたのか

作品の場面で見ると

真船博士の研究室で

コントロール装置が出来上がり

娘の桂に最初に動かして

もらおうとしたが

装置のトラブルで

桂が命を落とすシーンがあります。

 

これを見る限りでは

既にチタノザウルスの存在は

確実であり

それをコントロールする装置の開発に

力を注いでいたと思われます。

 

ですから

恐龍を自由にコントロールする説を

唱えたことが決定的な要因となって

追放されたと考えます。

 

またそのように考えることで

この作品のパターンが見えてきます。

 

真船博士と同じく

ゴジラ 』で 平田明彦 氏が演じた

芹沢博士 が開発した

オキシジェン・デストロイヤーを

兵器として使用されれば

水爆以上の脅威になるとして

その研究成果を絶やすために

自らの命も絶ちました。

 

これとは反対に

人類にとって脅威になる

恐龍のコントロール技術を

兵器として使用してしまった

真船博士

 

これは

ゴジラ 』での“ 芹沢博士 ”の

アンチテーゼであり

陽と陰の関係 が成り立ちます。

 

ゴジラについても

ゴジラ対メカゴジラ 』 で

善のゴジラ

初登場時にゴジラの姿をした

悪のゴジラであるメカゴジラ

との関係も 陽と陰 です。

 

そして

ブラックホール第3惑星人

という長い名前。

これもまた

太陽系の第3惑星 ”の地球

に対して

ブラックといった記号を用いて

暗部を表した場所の 第3惑星

このネーミングも

陽と陰 そのものです。

 

それから冒頭で述べた

作品の構成についても

ゴジラ対メカゴジラ

メカゴジラの逆襲

ストーリー内容

演出 そして 音楽

これらも 陽と陰

なっています。

 

ヒーローものには

主人公の敵となる

強力な相手として

主人公の分身を出すという

パターンはよくあることです。

そういったストーリーを

展開していく上での

物語全体の構成や

キャラクター設定なども

“ 陽と陰 ”の関係で

創っていくことは

作品を制作する上での

セオリーであって

それに沿って忠実に作り上げると

メカゴジラ2部作のように

なるのかな―。

と,感じつつ作品を見ました。

 

以上

読んでいただき

ありがとうございました。