★ のまどや 雑記帖 ★

* 特撮,映画,キン肉マン,動物など,趣味の雑記帖 *

ウルトラセブン研究書の雑感

大手町に紀伊國屋書店があります。
以前この近辺に勤務していたので
昼食を取り終わった後の
昼休みの余った時間や
仕事終わりに
よくこの書店に立ち寄ってました。


この書店は
大手町のビジネス街にあるので
品揃えも法務や金融関係
そのほかには
ビジネスマンが勉強しそうな
FPや証券外務員,宅建や書士の
資格試験関連の本などが
充実しています。


その代わり
立地上
ビジネスマンやOLが対象なので
あまり需要のなさそうな
公務員試験関係や学習参考書は
置いていなかったと思います。


限られたスペースなので
特定の客層をターゲットにして
絞った品揃えになっています。
お客もここに無ければ
少し歩くと
丸善八重洲ブックセンター
あるので
そちらで需要を満たせば
いいんですから・・・。


先日,この書店に入ったら
カウンター前のコーナーに

ウルトラセブン
 宇宙人たちの地球侵略計画
 彼らはどうして失敗したのか 」

という本が 面陳 されてました。 

 “ 面陳 ” とは
面出し陳列のことで
“ face out ” とも言われる
表紙を正面に向けて陳列する方法です。


通常,本を書棚に置くと
本の背の部分しか見えないので
表紙がどんなものか
わかりませんが
“ 面陳 ” の場合
スペースは取りますが
“ この本をアピールして売りたい ”
ということなので
書店員が書いたPOPや
配置場所などを合わせて見ると
その書店の店主や売り場担当の
“ 熱 ” といったものを
読み取ることができます。


一見,ここの書店には
場違いな感じもしました。
この手の本は
書泉グランデ店に
置いてありそうな類のものですが
( 僕の御用達書店の一つ。)
これがまた大手町でも
そこそこ売れてるみたいなんですね。


さらにその隣には “ 何と ”

岸田森
 夭逝の天才俳優・全記録

  ( 映画秘宝COLLECTION ) 」

“ 面陳 ”されていました。 

岸田森 夭逝の天才俳優・全記録 (映画秘宝COLLECTION)

岸田森 夭逝の天才俳優・全記録 (映画秘宝COLLECTION)

 

この本は 少し値が張ります
大手町のビジネスマンで
かつ
岸田森のファンならば
財布は痛まないでしょう。
それと 書店サイド
内容等を総合的に見て
売る意気込み売れる見込み
あるのでしょう。


そういえば20年前になりますが

「 ウルトラ警備隊
 キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ 」

が出版されたとき
書店ではビジネス書扱いされていた
記憶があります。
 

 

  
僕は世代的には 「 レオ 」 なので
「 セブン 」 はリアルタイムでは
見ていませんが
再放送の回数が多いので
朝,学校へ行く前や
夕方,学校から帰って来る頃の
時間帯に多く放送していたので
ウルトラシリーズのなかで
一番見ている回数が多い
と思います。


ウルトラセブン 」を
リアルタイムで見ていた
僕より上の世代や
少し下の世代の方も同じように
たぶん
一番多く見ているウルトラ作品
ではないでしょうか。


ウルトラセブン は
ウルトラマン に比べて
怪獣ではなく
侵略者との戦いが
テーマ
になっているので
子供の頃
話が難しかったり
怪物的形態でない人間と同じ外見の
宇宙人やロボットしか出ない回もあって
退屈 なときもありました。

例えば
侵略する死者たち
シャドウマン

「 盗まれたウルトラ・アイ 」
マゼラン星人 マヤ

「 第四惑星の悪夢 」
ロボット長官

 

しかしこれが
大人になって
色々とわかってきた上で
改めて見ると
これが結構面白いんです !


その他の回についても

「 V3から来た男 」
アイロス星人

子供の時分 この回については
セブン「 ワイドショット 」
使った回として記憶していましたが

 

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大人目線 で見ると
「 キリヤマ隊長 と クラタ隊長
 そして マナベ参謀 を絡めた
   “ 漢(おとこ) ” 達のシビれるほど
 熱い友情のドラマ 」 として
脳裏に焼き付いています。


このように全く別の視点で
印象に残る名作
このほかにも多々あるので
ウルトラセブン 作品は
大人になった我々に
改めて “ 面白さ ”“ 深み ”
感じさせます。


この “ 深み ”
突き詰めて色々と考察していくと
組織や戦略からの視点 で捉えれば
ビジネスにつながるものが
見えてくることや
一つ一つのシーンやカットにおける
演者の表情や台詞などを
細かく見て推察すると
セブン全体や個々の話で
何をメッセージとしているのかなど
あらゆる角度からの発想
浮かんできます。


だから
ウルトラセブン研究本
次々と出版されるのでしょう。


それらの研究本の対象を
セブンに思い入れのある
我々世代をターゲットとして
販売する目的であれば
人生経験もあり
目が肥えている方が多いので


手抜きであれば
すぐに見破られます


読者にとって
新たな情報や気付きがなければ

その本は「 駄作 」


読んで
新たな気付きや情報があって
啓発されれば

その本は「 傑作 」


ということでしょう。


また
これらの気付きや情報
読者個人で
それぞれ “ 測り ” が違うので
主観的であり評価も様々
になります。


だから
他人の評価でなく 自分で手に取って
読まないことには
その “ 深み ” を測る ことはできません。


ウルトラセブン
  宇宙人たちの地球侵略計画
  彼らはどうして失敗したのか 」

については


店頭でざっくりと見た雑感ですが
ウルトラセブンにおいて
これまで地球侵略を企てた
侵略者の地球侵略計画と実行 について
その 戦略に対する点数と評価
なされているものです。

 

点数という数値で表す以上は
客観的でなければなりません。


そうですよね。
大学の期末テストで
論述形式の採点にありがちな
62点と65点の違いがわからない
というような
採点者の主観的でアバウトな評価だと
ちょっと信頼性に欠けますよね。

 

とはいうものの
試験のように
進級や人生,給料がかかってなければ
別に目くじら立てることも
ありませんけどね。

 

それから当然ながら
2話にまたがって登場した侵略者の
ペダン星人,ガッツ星人,ゴース星人
については
点数と評価は高いはずでしょう。
それらを考えれば
購入する価値があるのか?
といった感じもします。


では
地球侵略でなく「 破壊 」を意図した
マゼラン星人,ペガッサ星人
また
ペガッサ星人 ノンマルト といった
反対に地球人に滅ぼされた者たちや
アンノン星人ギエロン星獣
といった被害者的立場の者の
評価についてはどう考えているのか。


このあたりが
疑問として残るところなので
興味として詳しく見たくなるし
やはり結果的に
全話分詳しく見たいといった
欲が出てきます。


あとは
2,354円という価格に見合うかは
個人によって価値が変わるので
結局のところ
購入することになりそうですね。

 

以上

読んでいただき
ありがとうございました。