さて
キン肉マン 266話 ですが
スグルの繰り出す技が
次々と破られ
パイレートマンの
一方的展開になっています。
なす術がないスグルですが
そこへ
ウルフマンが
前の戦いで散っていった
仲間のことを思い出させ
ウルフマン流の方法で
スグルに闘魂を注入。
これに奮起したスグルは
カナディアンマンの得意技である
リビィルト・カナディアンバックブリーカーで
盛り返し
続いて
52の関節技の一つ
シャットダウンクラッチを
繰り出します。
スグルとウルフマンのやり取り
いいですよね ― !!
テリーやロビン,ラーメンマンの
諭す感じとはまた違った
荒っぽさのある檄の飛ばし方。
この友情シーンが随所に入る度に
ジワっと熱く込み上げて来るものが
あるんですよね!
今回は
志半ばにして散っていった
カナディアンマンたちのことを
思い起こして
友情パワーを発動させた回でした。
ウルフマンの叱咤激励と
カレクックたちの霊が
キン肉マンを支え
カナディアンマンの闘魂を宿しての
リビィルト・カナディアンバックブリーカー ‼
そして
52の関節技一つ
シャットダウンクラッチ ‼
この流れもいい!
仮に
カナディアンマンのほか
カレクック,ベンキマン,
ティーパックマンの得意技を
リスペクトして
次々と繰り出していったら
ステカセキングっぽくなってしまうので
ここは
シャットダウンクラッチで
切るのがベターでしょう。
そして今回一番印象的だったのは
ウルフマンが
超人オリンピックを
引き合いに出したということです。
オリンピックで思い出す映画といえば
「 炎のランナー 」があります。
この映画は
1924年のパリオリンピックを題材として
第54回 アカデミー賞作品賞を受賞した
イギリス映画です。
ここに登場する
主人公たちの
オリンピックに対する思いは
国と国の戦いである
オリンピックではなく
民族の中における
個人としての戦いであり
オリンピックで戦いに勝ち
記録をつくるということは
神に近づく行為である
というスピリットで
オリンピックに臨んでいます。
超人オリンピックに出場した超人も
超人という種族として
また
個の超人として
同じような意気込みで
挑んでいたんではないでしょうか。
ゆえに
ティーパックマンが
超人オリンピックの
ファイナリストであることを
誇りにしていたし
ウルフマンも
超人たちは
オリンピックでの優勝を目標に
鍛え上げ
その精鋭たちのなかで
V2を達成した
名誉あるチャンピオンであることを
自覚させて
スグルを鼓舞したんだろうと思います。
一人の超人が
神に近づくための場が
超人オリンピックの
位置づけと考えられます。
しかし時が経ち
後に本物の神が出てきたり
神と同等の実力をもった猛者たちが
次々と現れ
スケールが大きくなりました。
そこで今まで
超人オリンピック優勝を懸けて
切磋琢磨して技を磨いてきた
五輪のファイナリストたちが
今度は “ 正義 ” の旗印の下で戦い
それを守るという強い使命感から
彼らに抗わんと戦いましたが
力及ばず敗れてしまいました。
しかし
カナディアンマンたちの
誇りと鉄のスピリットは生きており
それを呼び起こして
スグルに受け継いでもらい
奮起させるといった意図が
今回のウルフマンの発言に
あるような気がします。
そして
スグルが逆襲に転じましたが
パイレートマン
これは計算通りで
カナディアンマンを侮辱したのも
スグルに友情パワーを
発動させるための戦術であることが
パイレートマンの
“ 無表情 ” な表情から
汲み取ることができるし
何より
パイレートマン
ダメージを受けてなさそうなんですよね。
この戦いまだまだ
“ 序章 ” のような気がします。
スグルは
ティーパックマンたちの
熱き思いを受け継ぎ
成就させることができるのか !?
あるいは
パイレートマンに
友情パワーを掠奪されてしまうのか !?
この先は
次回以降の解き明かしを
楽しみに待ちましょう。
以上
読んでいただき
ありがとうございました。