えかきのまどや 雑記帳

動物関係,本,映画など 趣味の雑記帳です。

シルヴィ・ヴァルタンとモノクロ映像の魅力

シルヴィ・ヴァルタン といえば

オールドファンはもちろん

近年においても

度々来日公演している

多くの方がご存知の

フランスの歌手 です。

 

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Sylvie Vartan - La Maritza - RCA-1968

 

若い方でも

「 Irrésistiblement 」

( 日本語タイトル: あなたのとりこ )

よくCMや挿入歌で使われているので

曲を聴けば

おそらく知っていると思います。

 

僕は1965年に初来日した時の

シルヴィブームの頃は

知りませんが

当時の曲や映像 を見ると

かなりオシャレ なんですよね。

 

何がオシャレかっていうと

例えば

Irrésistiblement 「 あなたのとりこ 」

映像を見てください。

 

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映像1


Sylvie Vartan - Irresistiblement

- Fernando Santos

https://www.youtube.com/watch?v=dhRFJq6oRhY

 

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映像2


Sylvie Vartan - Irresistblement (31-12-1968)

- Zvonko Slisuric

https://www.youtube.com/watch?v=jUATCn_P3_Q

 

もう一つ

モノクロの映像。

こちらは同じく

シルヴィ・ヴァルタン の ヒット曲

「 La plus belle pour aller danser 」です。

( 日本語タイトル: アイドルを探せ )

 

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映像3


Sylvie Vartan - La Plus Belle Pour Aller Danser

- L' Alsacienne Révoltée

https://www.youtube.com/watch?v=wdSaAeYzy4A

 

三つの映像は

すべてモノクロの映像 ですが

映像1を初めてみたとき

非常に鮮やかに見えたんですね―。

モノクロなんだけど

色が付いているような印象なんです。

 

どうしてなのか考えていくと

シルヴィ・ヴァルタン

この当時(1960年代)の

映像をいろいろ見ていると

わかってくるものがあります

 

当時の映像技術からして

カラーもありましたが

TVではモノクロ映像が

まだ主流だったと思います。

なので

同じような音楽番組で

被写体をモノクロで撮った

というだけの映像も多々あり

それらの映像を

今の時代に見たときに

曲の良さや歌手の動き,

歌唱力,カリスマ性といった

ものを除けば

ただ時代を感じる程度の

印象しか受けません。

 

しかし

シルヴィ・ヴァルタンの映像

モノクロの特徴を

よく捉えた演出をしています。

 

当然ながら

モノクロ映像 には

色がなく

明度のみで表現されます。

その 黒白のコントラスト 

絶妙 なんですね―。

 

映像1 では

金髪(モノクロでは白)

シルヴィ・ヴァルタン に対し

周りのダンサーの衣装と髪を黒く

そして

シルヴィ の白い髪と肌に対して

衣装を黒く

横たわっているソファーは

その反対の白にして

コントラストをつけて

主役を際立たせています。

さらにセットの模様や形

色はありませんが

鮮やかさや可愛さを

イメージさせる形状

配慮がしてあります。

それに加えて

この曲のテンポがよく

振り付けにも動きがあって

曲の前半では

ダンサーの “ 動 ” に対して

シルヴィ は動かず

対照的な “ 静 ” でいて

曲の途中から

周りのダンサーと一緒

シルヴィ が一緒に踊ることで

さらに華やかさが増します。

 

このように

色のコントラスト

動きのコントラスト

巧みに使って

華やかさと鮮やかさを

出すことで

モノクロという抽象的な世界から

イメージによって

見る側の感覚から色を引き出す。

映像1にはそのような

効果を期待した演出だと思います。

 

では映像2ではどうでしょう。

映像1との効果との違いは

こちらの演出では

色をイメージさせるというよりも

「白」と「黒」のコントラスト

シルヴィ・ヴァルタン を強調させて

主役に注目を集める方法でしょう―。

 

映像2の曲は映像1と同じ曲なので

歌手の動きと曲にテンポがあります。

そのため背景も

映像1ほど華やかな動きはありませんが

バックダンサーを当て

さらに影として黒く

白い シルヴィ をより強調させています。

 

映像3は

曲のテンポがゆっくりしているので

振り付けも華やかに動くといった

ものではありません。

この映像でも

コントラスト出すことで

シルヴィ をより強調させています。

 

そのほかに

モノクロ映像の特徴として

カラーに比べて

モノクロには色の情報が少ないため

対象全体の形を捉えやすく

余計な情報が入ってこないので

細かい部分を省くことができます。

 

カラー映像の場合は

対象の情報がそのまま伝わりますので

例えば

顔のアップを撮った時に

化粧が濃いとか肌がきれいじゃない

などといった

演者や演出者にとって

どうでもいい余計な情報

見ている側に入ってしまいます。

これに対してモノクロでは

シルヴィ・ヴァルタン の場合

白(金髪)のきれいな髪の毛

透き通った白い肌

より強調され

人形のような可愛らしさが

際立ちます。

 

このように見ると

この当時から

モノクロの特徴を踏まえ

現在になっても

色あせず古さもを感じさせず

より芸術的に見せることに長けた

モード性の高い演出方法

さすがはフランスだな

といったところですかね―。

 

カラーもいいんですが

この当時の

モノクロ映像で見る

シルヴィ・ヴァルタン

特にオシャレでいいですね!

 

以上

読んでいただき

ありがとうございました。