★ のまどや 雑記帖 ★

* 特撮,映画,キン肉マン,動物など,趣味の雑記帖 *

MACは弱いと言うけれど・・・

ウルトラマンレオの魅力

初期のウルトラマンレオ
MAC隊長モロボシ・ダン
ウルトラセブン への変身能力を失い
地球を守ることができなくなった
代わりに
同じくマグマ星人らの攻撃により
故郷を失った L77星人の若獅子
レオ に地球防衛を託すことにします。

 

しかしレオは未熟で
その実力では力を増した侵略者たちに
太刀打ちすることはできず
ダンレオ である
“ オオトリ・ゲン ”
過酷な訓練で鍛え上げるとった
ハードなストーリーが
展開されていました。

 

さらに通り魔的な宇宙人により
一般人が殺害されるシーンも生々しく
防衛チームの MAC隊員
スーパー隊員でなく
多くの殉職者を出します。

 

このように
特に前半は重々しいストーリーが多く
その中にあって
女神のようなヒロイン
山口百子(演:丘野かおり)のシーンが
神々しくオアシスとなり
一時の安らぎになっている
といった展開でした。

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そんな初期のレオの中で
初めて肩に力が入らない
コミカルな話が
第12話「 冒険野郎が来た!」
出てきます。

 

話の初っ端
サイマ族の衣装らしきものを
身にまとった男が
怪獣 バンゴ
槍のみで軽くあしらい退散させます。

 

MAC本部に連絡を入れようとする
ゲンに対し
「報告やったら
 もうしときましたで。」
と言って
先程,怪獣を槍一本で
退散させた男が現れます。

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彼の名は 「 佐藤三郎 」 という
MACの隊員
(演:東隆明〈 当時:東龍明 〉)
本部からゲンと行動するよう
命じられたそうです。


その後,ゲンとパトロール中に
再び怪獣バンゴが現れます。

 

そこへ2機のマッキーが駆けつけますが
怪獣を退散させることすらできません。

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MACの不甲斐なさを感じた佐藤隊員は
単身で怪獣に挑み
奇策により
またもや怪獣を退散させてみせます。

 

物語はコミカルに描かれていますが
この「 佐藤三郎 」隊員
名前は鈴木一朗のように
平凡ですが
その槍投げから見える
イチロー「 レーザービーム 」 の如く
正確なコントロールと強肩といった
高い身体能力。
ビルの高さから落ちても
大怪我すらしない体の強靭さ。
そして
ZATの戦法のごとく奇抜だが
銃火器類すら使わず
MACの兵器をも凌駕する戦術。
さらに
常にマイペースといった精神力。
といったように
見る人が見れば
かなり能力の高い
手練れの隊員です。

 

こういった
風変りだけど優秀な人は
現実の組織にもいますが
その卓抜した能力ゆえに
組織からはみ出しがちになる
といったことも多くあります。

 

よくよく考えると
モロボシ・ダン  も
ウルトラ警備隊時代は
他の隊員とは明らかに異質な
超人的能力ゆえに
浮いてしまっている場面も
散見されました。


そういった人材を上手に使って
チーム全体のパフォーマンス上げる
有能な管理職の方もいれば

 

衝突して有能な人材を殺してしまう
無能な管理職の方もいると思います。

 

ドラマに戻って
最後に
佐藤隊員はヒマラヤへ雪男を探しに
MACを離れます。

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この際
ダン隊長
佐藤隊員に対し敬語 ですし
ヒマラヤへの出発を温かく見送ります。

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なぜ 隊長のダン
平隊員 である 佐藤隊員 に対して
敬語 なのかを色々と考えてみると。

 

まず
ダン隊長
佐藤隊員 の卓抜した能力に対し
一目置いており
また性格もユニークなので
ゲンに勉強させるとともに
日頃のゲンと他のMAC隊員の
ギスギスして息が詰まるような
雰囲気から
ゲンに肩の力を抜いてもらうために
佐藤隊員をゲンに付けた。

 

このように考えられることが一つ。

 

他には
佐藤隊員 はドラマの台詞から
MACアジア本部で
ゲンに付く前には
アフリカに居たと言っています。
これは
アフリカ本部から異動になったのか
あるいは
ゲンに対し “ 先輩 ” といっているので
アフリカで暮らしていたところを
MACにスカウトされたのかは
わかりません。

 

仮にアフリカ本部からの異動と考えると
実は地球防衛軍のキャリアは長く
ダンとは以前から面識がある
とも考えられます。

 

ウルトラセブン
第18話「 空間X脱出 」
パラシュート訓練のシーンに出ている
防衛軍隊員(演は同じく 東隆明) 

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実は若かりし頃の 佐藤三郎隊員
ダンとは地球防衛軍時代から面識があり
その後
ダンはMACの隊長になるが
出世を望まない佐藤隊員は
MACへと組織が変わるが
平隊員としてアフリカなどで
活躍していた。

 

だから
地球防衛軍時代は新人だったダンが
今は上司と部下の関係だが
佐藤隊員に対し一目置いているため
あのような言葉遣いになった。

 

セブンとレオが連続した世界ならば
このように考えられなくもないですよね。

 

手柄の少ないMAC の中でも
地味ですが
佐藤隊員 の活躍は光るものがあります。

 

それから
MACの活躍 といえるのか
意見が分かれますが
第5話「 男と男の誓い 」 
ダン隊長マッキー3号
ツルク星人 を蹴散らすシーンがあります。

 

この場面の BGM
ウルトラセブンの歌
インストバージョン が流れます。
( セブンの戦闘時に流れる
 少し早回しのバージョンです。)

 

僕は根が

ウルトラセブンファン ” なので
この曲が流れると
“ 電気が走る ”んですよね。


この曲はセブンが劣勢の時には
流れません。

 

第40話シルバーブルーメ の襲撃により
MACが全滅するシーン
ダンが基地に残ってゲンを逃がす場面でも
ウルトラ警備隊や地球防衛軍
危機が迫った時に流れる
スリリングな BGM ではなく
セブン戦闘シーンのこの曲が流れます。

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裏設定では
ダンはこの後に
ウルトラの母に助けられるそうですが
僕は子供心に
この曲が流れている限り
ダンが死ぬはずはない
信じてました。


こういったように
レオも多くの名場面があります。

 

そして
自分が大人になった今
ウルトラマンレオ
改めて見ると見応えがあり
かなり面白いです。

 

でも 第40話 をもって
“ 百子さん ”
モロボシ・ダン
登場しなくなったので
“ オアシス ”“ 支柱 ”
無くなった感があり
少し物足りなさを感じてしまいます。

 

まあ
円盤生物シリーズ 大好き!
という方もいますし
別世界として切り離して見ると
いいかもしれません。

 

ウルトラマンレオ
一貫した物語というのでなく
○○シリーズ といった
それぞれのパートに分けた
束の単位 で構成されていて
登場人物や
キャラクターの設定が
それぞれにあるので
ウルトラマンレオ ”  が好き
というよりも
“ レオの何編が好き ” といった
見方になります。

 

この シリーズの単位
レオの特徴 であり
魅力の一つ
なっているのかもしれません。

 

~ 参考文献 ~  

DVDウルトラマンレオ Vol.3

DVDウルトラマンレオ Vol.3

 
DVDウルトラマンレオ Vol.1

DVDウルトラマンレオ Vol.1

 
DVD ウルトラマンレオ Vol.11

DVD ウルトラマンレオ Vol.11

 
ウルトラセブン Vol.5 [DVD]

ウルトラセブン Vol.5 [DVD]

 

以上
読んでいただき
ありがとうございました。