大手町に紀伊國屋書店があります。
以前この近辺に勤務していたので
昼食を取り終わった後の
昼休みの余った時間や
仕事終わりに
よくこの書店に立ち寄ってました。
この書店は
大手町のビジネス街にあるので
品揃えも法務や金融関係
そのほかには
ビジネスマンが勉強しそうな
FPや証券外務員,宅建や書士の
資格試験関連の本などが
充実しています。
その代わり
立地上
ビジネスマンやOLが対象なので
あまり需要のなさそうな
公務員試験関係や学習参考書は
置いていなかったと思います。
限られたスペースなので
特定の客層をターゲットにして
絞った品揃えになっています。
お客もここに無ければ
少し歩くと
丸善や八重洲ブックセンターが
あるので
そちらで需要を満たせば
いいんですから・・・。
先日,この書店に入ったら
カウンター前のコーナーに
「 ウルトラセブン
宇宙人たちの地球侵略計画
彼らはどうして失敗したのか 」
という本が 面陳 されてました。
ウルトラセブン 宇宙人たちの地球侵略計画 彼らはどうして失敗したのか
- 作者: 中村宏治,一峰大二,円谷プロダクション
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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“ 面陳 ” とは
面出し陳列のことで
“ face out ” とも言われる
表紙を正面に向けて陳列する方法です。
通常,本を書棚に置くと
本の背の部分しか見えないので
表紙がどんなものか
わかりませんが
“ 面陳 ” の場合
スペースは取りますが
“ この本をアピールして売りたい ”
ということなので
書店員が書いたPOPや
配置場所などを合わせて見ると
その書店の店主や売り場担当の
“ 熱 ” といったものを
読み取ることができます。
一見,ここの書店には
場違いな感じもしました。
この手の本は
書泉グランデ店に
置いてありそうな類のものですが
( 僕の御用達書店の一つ。)
これがまた大手町でも
そこそこ売れてるみたいなんですね。
さらにその隣には “ 何と ”
「 岸田森
夭逝の天才俳優・全記録
( 映画秘宝COLLECTION ) 」
が“ 面陳 ”されていました。
岸田森 夭逝の天才俳優・全記録 (映画秘宝COLLECTION)
- 作者: 武井崇
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2017/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は 少し値が張ります が
大手町のビジネスマンで
かつ
岸田森のファンならば
財布は痛まないでしょう。
それと 書店サイド も
内容等を総合的に見て
売る意気込み と 売れる見込み が
あるのでしょう。
そういえば20年前になりますが
「 ウルトラ警備隊
キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ 」
が出版されたとき
書店ではビジネス書扱いされていた
記憶があります。
僕は世代的には 「 レオ 」 なので
「 セブン 」 はリアルタイムでは
見ていませんが
再放送の回数が多いので
朝,学校へ行く前や
夕方,学校から帰って来る頃の
時間帯に多く放送していたので
ウルトラシリーズのなかで
一番見ている回数が多いと思います。
「 ウルトラセブン 」を
リアルタイムで見ていた
僕より上の世代や
少し下の世代の方も同じように
たぶん
一番多く見ているウルトラ作品
ではないでしょうか。
「 ウルトラセブン 」 は
「 ウルトラマン 」 に比べて
怪獣ではなく
侵略者との戦いが
テーマ になっているので
子供の頃 は
話が難しかったり
怪物的形態でない人間と同じ外見の
宇宙人やロボットしか出ない回もあって
退屈 なときもありました。
例えば
「 侵略する死者たち 」
→ シャドウマン
「 盗まれたウルトラ・アイ 」
→ マゼラン星人 マヤ
「 第四惑星の悪夢 」
→ ロボット長官
しかしこれが
大人になって
色々とわかってきた上で
改めて見ると
これが結構面白いんです !
その他の回についても
「 V3から来た男 」
→ アイロス星人
子供の時分 この回については
セブン が「 ワイドショット 」を
使った回として記憶していましたが
大人目線 で見ると
「 キリヤマ隊長 と クラタ隊長
そして マナベ参謀 を絡めた
“ 漢(おとこ) ” 達のシビれるほど
熱い友情のドラマ 」 として
脳裏に焼き付いています。
このように全く別の視点で
印象に残る名作 が
このほかにも多々あるので
「 ウルトラセブン 」 作品は
大人になった我々に
改めて “ 面白さ ” と “ 深み ” を
感じさせます。
この “ 深み ” を
突き詰めて色々と考察していくと
組織や戦略からの視点 で捉えれば
ビジネスにつながるものが
見えてくることや
一つ一つのシーンやカットにおける
演者の表情や台詞などを
細かく見て推察すると
セブン全体や個々の話で
何をメッセージとしているのかなど
あらゆる角度からの発想 が
浮かんできます。
だから
「 ウルトラセブン 」の研究本 が
次々と出版されるのでしょう。
それらの研究本の対象を
セブンに思い入れのある
我々世代をターゲットとして
販売する目的であれば
人生経験もあり
目が肥えている方が多いので
手抜きであれば
すぐに見破られますし
読者にとって
新たな情報や気付きがなければ
その本は「 駄作 」
読んで
新たな気付きや情報があって
啓発されれば
その本は「 傑作 」
ということでしょう。
また
これらの気付きや情報 は
読者個人で
それぞれ “ 測り ” が違うので
主観的であり評価も様々になります。
だから
他人の評価でなく 自分で手に取って
読まないことには
その “ 深み ” を測る ことはできません。
「 ウルトラセブン
宇宙人たちの地球侵略計画
彼らはどうして失敗したのか 」
については
店頭でざっくりと見た雑感ですが
「 ウルトラセブン 」において
これまで地球侵略を企てた
侵略者の地球侵略計画と実行 について
その 戦略に対する点数と評価 が
なされているものです。
点数という数値で表す以上は
客観的でなければなりません。
そうですよね。
大学の期末テストで
論述形式の採点にありがちな
62点と65点の違いがわからない
というような
採点者の主観的でアバウトな評価だと
ちょっと信頼性に欠けますよね。
とはいうものの
試験のように
進級や人生,給料がかかってなければ
別に目くじら立てることも
ありませんけどね。
それから当然ながら
2話にまたがって登場した侵略者の
ペダン星人,ガッツ星人,ゴース星人
については
点数と評価は高いはずでしょう。
それらを考えれば
購入する価値があるのか?
といった感じもします。
では
地球侵略でなく「 破壊 」を意図した
マゼラン星人,ペガッサ星人
また
ペガッサ星人 や ノンマルト といった
反対に地球人に滅ぼされた者たちや
アンノン星人 や ギエロン星獣
といった被害者的立場の者の
評価についてはどう考えているのか。
このあたりが
疑問として残るところなので
興味として詳しく見たくなるし
やはり結果的に
全話分詳しく見たいといった
欲が出てきます。
あとは
2,354円という価格に見合うかは
個人によって価値が変わるので
結局のところ
購入することになりそうですね。
以上
読んでいただき
ありがとうございました。