★ のまどや 雑記帖 ★

* 特撮,映画,キン肉マン,動物など,趣味の雑記帖 *

チタノザウルスの体色が赤い意味

ブラックホール第3惑星人の企て
メカゴジラ2部作考 )

 

ブラックホール第3惑星人

ゴジラ対メカゴジラ

メカゴジラの逆襲の2作に渡り

地球侵略を狙う宇宙人です。

 

前回の

ゴジラとメガゴジラの “ 陽と陰 ”

でも述べましたが

ブラックホール第3惑星人 』という

長い名前は。

太陽系の第3惑星である『 地球 』と

“ 陽と陰 ” の関係で

暗黒を表現する記号としてのブラック。

その第3惑星を意味するのではないか

という推察をしました。

 

ネーミングとしては

おそらくそんなところだろうと

思いますが

また違った考え方もできます。

 

まず『 第3 』とは

そのまま読めば

“ 3番目” とか “ 3つ目 ”

そのほか

第3者第3セクター など

“ それ以外のもの ” といった

意味を表します。

 

その他の 特殊な意味 として

“ 第3の男 ”“ 第3の目 ”

といったように

“ 神秘的で謎めいたもの ” といった

意味とも捉えることができます。

 

一方ブラックホールとは

今日では科学も進み

物理学的にブラックホール

何であるかといったことが

解明されてきました。

 

しかし

1970年代前半の頃は

今ほどはブラックホールについて

解明されてはいなかったし

一般人には今でも

キン肉マン 超人

ブラックホール 然り

とにかく “ 何でも吸い込むモノ ”

といった認識が強いと思います。

 

作品の設定からして総合すると

ブラックホール第3惑星人 』とは

「 日本を吸収しようとする謎の勢力 」

といった意味にも捉えることができます。

 

彼らの戦略として

まずゴジラ対メカゴジラにて

「 沖縄 」に基地を構え

メカゴジラを使って沖縄を攻撃します。

 

そしてメカゴジラの逆襲では

最初は天城山中に基地を構え

その後

チタノザウルスと共に

メカゴジラⅡで「 横須賀 」

攻撃します。

 

『メカゴジラの逆襲』- Amazon Prime Video

 

その劇中で 隊長のムガール 

言うように

侵略に対する最大の敵は

ゴジラであり

ゴジラを倒すか疲弊させ

そこから一気に東京に攻め入る。

といった戦略を描いているようです。

 

このように見ると

ブラックホール第3惑星人 

攻撃する場所

「 沖縄 」,「 横須賀 」といった

“ 米軍基地のある場所 ” です。

 

そこへ現れるゴジラを叩くといった

構成になっているので

これは

キングシーサーは何故強くないのか

でも述べたように

このメカゴジラ2作品 ” での

ゴジラ アメリカ ” を投影

したものであることが窺えます。

 

そして

当時の時代背景として

冷戦構造

「 資本主義・自由主義 」対

共産主義社会主義 」の構図

東アジアの共産化 からすれば

 

ブラックホール第3惑星人 』とは

「 日本を吸収しようとする謎の勢力 」

つまり

“ 日本を共産化しようとする勢力 ”

を意味していると

考えられなくもないですよね。

 

ということは

当時の政治的背景からし

それは

仮想敵国 ソ連 

ということになるでしょう。

 

だから

チタノザウルスの体色 “ 赤 ” 

ということに合点がいきます。

 

『メカゴジラの逆襲』- Amazon Prime Video

 

チタノザウルスの撮影時に

ライティングの処理が

非常に難しかったとしながらも 

“ 赤 ” へのこだわりがあったのは

こういった意味もあったのかな !?

と思います。

 

そしてさらに

沖縄が1972年に返還されたことを

鑑みれば

アメリカ礼賛 ” といった

プロパガンダ が含まれている

と推察できる2作品である。

そんなふうに受け取りながら

鑑賞した映画でした。

 

それからもう一つ

ゴジラ対メガゴジラ

メカゴジラの逆襲

連続する2作を観ると

ブラックホール第3惑星人 』

正体

1作目2作目

容姿が異なることに疑問を感じます。

 

1作目:『 ゴジラ対メガゴジラ

『ゴジラ対メカゴジラ』- Amazon Prime Video

 

 

2作目:『 メカゴジラの逆襲

『メカゴジラの逆襲』- Amazon Prime Video

 

この疑問については

回を改めて 考察しましょう。

 

 

~ 参考資料 ~

メカゴジラの逆襲 東宝DVD名作セレクション
 

  

以上

読んでいただき

ありがとうございました。